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㈲サン・ファーム韮神(沼辺) 村上伸一社長に聞く

「蔵の町」の守人達の第5回は(有)サン・ファーム韮神 村上社長にお聞きしました。

今日はどうぞよろしくお願いいたします。

㈲サン・ファーム韮神(沼辺) 村上伸一社長

  • 創業はいつになるのでしょうか?

 昭和61年に鹿野農業生産機械共同利用組合としてスタートし、平成7年3月に農業生産法人、(有)サン・ファーム韮神の設立となりました。

 

  • 主な業務内容を教えてください。

 稲作、しいたけの生産販売、そして直売所である「韮神や」を主としてやっていおります。

 

  • 直売所では何を販売されているのですか?

 自社生産では米、しいたけ、豆腐、味噌、漬物などです。他におにぎり、惣菜、弁当、野菜、花、古代米おこわ、肉(もちぶた)、卵(竹鳥物語)等を販売しています。

 

  • お弁当も販売されているのですか。お弁当はどんな内容なのでしょうか?

 自社で作った米、野菜を使った地域色の強い田舎風のお弁当です。素朴な味で、普通のお弁当屋さんには無いものなので人気があります。最近では一度食べていただいた方がリピーターとして注文を頂く事も増えてきました。

 

  • 起業されたきっかけは何だったのでしょうか?

 昭和61年に組合として始めてから、農業情勢も大きく変化しました。当社はスタートから徐々に周囲の方々にも認めていただき、委託される耕作地もどんどん増えてきています。管理する田畑が増えるとともに、それに対応するためのスタイルも変えてきました。昔の生産するだけのスタイルから生産、加工、販売までの一貫した経営へとなりました。変化のきっかけは、お客様に安全、安心はもちろん、出来るだけ新鮮でよりおいしい農産物、加工品を「直接手渡しでお届けしたい」という考えからです。この想いを叶えるためには農業生産法人を立ち上げるのがベストであるとして、起業への運びとなりました。

 

  • 起業されてから約25年が経つわけですが、様々なご苦労を乗り越えてこられた事と思います。あまり思い出したくないこともあるかもしれませんが、ご苦労された中で印象に残っていることを教えていただけますか?

 どの企業でも同じだと思いますが、設立当初は金融機関からの信用が無く、なかなか認めていただけなかったため、資金繰りには苦労しました。当時の苦労のおかげか現在は金融機関の信用も得る事ができ、資金繰りに関しては当時ほどの苦しさはなくなりました。(笑)

 

  • 大変なご苦労も乗り越えられ、お客様に直接手渡しでお届けできる直売所も持ち、順調に推移しておられると思うのですが、今後の「韮神や」に関してはどのような構想をお持ちなのでしょうか?

 前述しましたが、田畑を任せたいという方が年々多くなってきています。そして、これからもどんどん増えていくでしょう。なぜなら周囲の方々に私達の、この地域の土地を守っていくという思いが伝わっているからだと思っています。これらの田畑を全て活かしていくには従業員、耕作機械を増やしていかなくてはなりません。まずはこれらの充実を図り、近々ネット販売も始める予定です。そして、ゆくゆくは仙南ナンバーワンの農業法人にしたいと思っています。

 

  • 村田町の農業法人が仙南ナンバーワンになったら嬉しいですね。そのためにではありませんが、社長から村田町に望むことは何かありますか?

 現在、村田町に4つの農業団体があります。これらが「村田の土地を守っていくのは誰だ」という考えをひとつにして協力体制を組むことが必要ではと思います。大きな考えで物事を進めていかないと、今後様々な犠牲が生じてきます。それを改善するための一つとして、町には大規模農業に対して基盤整備のための協力をお願いしたいと思っています。

 

  • いろいろお話をお聞きしてきましたが、質問ももう少しとなってきました。この質問は恒例の質問となっておりますが、村田町に住む若い方へのメッセージをお願いできますか。

 若い方というか若い方を取り巻く方々へになるのですが、子供達を長い目で育てていってほしいと思います。人はいろいろな個性があります。全ての子供に個性があり、黙って個性を伸ばしてやることも必要かと思います。子供達全てを一括りにして、すぐに注意したり怒ったりせず長い目で見て、それぞれの子供にあった伸ばし方をしてあげて欲しいと思います。なぜなら、今の子供達が次世代の村田町を支えてくれるからです。

 

  • 本当にその通りだと思います。多くの子供の個性を伸ばし、村田町から一人でも多くのスペシャリストが育つといいですね。村田町のスペシャリストの一人である社長ですが、今まで読んだ本の中でお薦めの本があれば教えてください。

 「農村(ムラ)の幸せ、都会(マチ)の幸せ」    
         徳野貞雄 著  (NHK出版)

 

  • 成長を続けるサン・ファーム韮神の村上社長、歴史上でも現在の方でもいいですが、尊敬する人物がおられたら教えて頂けますか?

 大河原町、ヒルズの佐藤希志男さんです。ヒルズさんは養豚、私どもは米作りと内容は違いますが、農業を主体とした経営は一緒です。ヒルズさんの経営は見習うべき点がたくさんあります。

 

 村上社長の裏話
1、 「乾坤一」で有名なわが町村田にある大沼酒造店。実は大沼酒造店のお酒の1タンク分のお酒には当社の米が使われているんです。大沼さんから依頼されて、「愛国」という稀少な米を作っています。この「愛国」、最初はほんの一握り分しかなかったんです。その一握りを1タンク分まで増やすのは大変でした(一握りのお米から、お酒1タンク分を作れる量に増やすまでにかかった期間はなんと3年!)。苦労はいたしましたが、大沼さんのお酒に使う米を作らせて頂けるいうことは我々の自慢と自信になっています。

2、 当社の売上ベスト3をお教えします。
  1位          やっぱりお米です。
  2位          しいたけ
  
3位          ササニシキ米粉麺
  じわじわ人気上昇中   お弁当(要予約)

 

 

㈲サン・ファーム韮神(沼辺)2
これが直売所の中です。新鮮な野菜がいっぱい。
奥に見えるのは精米機です。
その場で必要な分だけ精米する事ができ、
いつでも美味しいお米が食べられます。

 

㈲サン・ファーム韮神(沼辺)3
こちらはお漬物、惣菜、お弁当です。
お漬物を試食させていただきました。とても美味しかったですよ。

 

㈲サン・ファーム韮神(沼辺)4
これが米粉麺です。「韮神や」自慢の米粉麺、一度お試しあれ。

 

あとがき

 村上社長、お忙しい中、インタビューに応じていただきまして本当にありがとうございました。物静かな雰囲気の村上社長、スタートこそ静かに話されておりましたが農業、町のことに話が移ると熱い語り口調になっていました。今後の農業、町の発展には人一倍熱い思いを持っておられるという感じがしました。直売所は国道4号線沿い、アミューズメントパークSAM-1さんの裏にあります。安全、安心なお米、しいたけ、野菜類、紅花を使ったお漬物もあります。米粉を使った麺、ワンタンもあり、皆様も一度食べてみてはいかがでしょうか?

 

口上はうまくないけれど
真っ正直な気持ちでつくった
おいしい農の恵みを
みなさんに食べていただきたい
そんな気持ちで
韮神やをたちあげました
                    パンフレットより抜粋

 

 

韮神や
http://www.niragamiya.jp/

 

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