村田町の沼辺地区、韮神山の近くに「朝寝屋敷」と呼ばれるところがあります。毎年7月7日の朝はみんな、お日様が高く上がるまで寝ているのです。どうしてこんな風習があるかというと、むかし今から800年前はこの辺りは戦の戦場になっていたのでした。この戦の後、毎年7月7日の朝には辺り一面にモヤがかかり、その中に侍たちの亡霊が見えると言われました。そしてその姿を見た者には災いが降りかかるというのです。災いを恐れた村人たちはその時を寝て過ぎ越す事にしたのです。それからはこの日ばかりは朝寝をする習慣がつき、いつの間にか「朝寝屋敷」の名がついたのです。